1、有機農法では農薬が認められていないので人手により巣を取るか壊す
2、慣行農法では商業的大規模経営なので、人海戦術は採用できず、簡単な殺虫剤の散布によるせん滅
3、わたしの『自然農法』 そのまま自然に営巣させる
なぜ、そのまま営巣させるのか疑問におもわれる方も多いことでしょう。
それでは、わたしからの質問ですが、この足長バチは当ファームにてどのような役割をはたしているのでしょうか?
多くの方は「蛾や蝶の幼虫を駆除してくれる益虫だから」とお思いになられたのではないのでしょうか、わたしの考えは少々ちがいます、わたしは
ここの生態系で「どのような役割をしているのか分からないから」が結論です、益虫説を採らないのは、当ファームは2013年マイマイガの大量発生に大変なやまされました、言い換えれば、足長バチの餌が大量の上にも大量にあったわけです、巣も当然大きくならなければなりません、しかしながら、巣の大きさは例年と全く同じでした。
みなさんもご存知の『奇跡のリンゴ』で木村 秋則さんが、二十星テントウムシは餌が少なくなるとリンゴをたべるので害虫・益虫を簡単にわけられないと述べておられますが
当ファームでも二十星テントウムシが美味しそうにブルーベリーをたべていました。
事実は、毎年必ず足長バチが20〜30個営巣すると言う事実です、別の言い方をすれば当ファームの自然環境は足長バチの巣が20〜30個を必用としているとしているのです。
もしこの巣を破壊すると、生態系がキズつけることになるのです。
そのまま自然に営巣させるのは、当ファームの生態系を守るためです。
この自然栽培についてお伝えしたいことが山ほどあるのですが、ここではアシナガバチを一例にしてお話しました。自然栽培とことさら大上段にかまえるつもりは全くあるません。そもそも、既に畑にしているということは、大自然の生態系とは全く、多様性にとぼしい弱々しい生態系なのです、こちらの都合で畑にした罪滅ぼしがわたしの『自然栽培農法』なのです。
※アイナガバチは、巣に触れない限りは人を刺すことはありません、現在、益虫ということで駆除しない市町村も増えているようです。
※慣行農法と有機栽培、農薬を使用しないことについて、久松 達央著『キレイゴトぬきの農業論』がとても参考になりました。 |